三人もの人間の命が失われた事件から、六日。

客達はいつものように、大広間へと集められた。
丸く並べられた座布団に、それを囲む蝋燭の火。

…随分と、薄暗くなった。
死者の席周りの灯火は消え去るのだから。
はじめあった21人のうち、既に11人がその命を失った。

半分だ。
その数を目の当たりにし、視線を反らそうとする者もいよう。

それを見渡し、いつものように部屋の隅に佇んでいた女将が口を開いた。




>>>四章 裁判1日目
>>>四章 裁判2日目




続>>>死者の回想 きゅうにんめ、じゅうにんめ…じゅういち、じゅうに、じゅうさん、

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