――女将が手を振りかざす。
すると同時に、部屋一面に沢山の紙が舞い散った。
見覚えがある。ないはずがない。

一枚一枚に、誰かの名前が書かれている。

それはかつて、客達が裁判で用いた投票用紙。

かつて灯を失った蝋燭たちの炎が、一斉に息を吹き返す。

眩い光に眩んだ目を再び開けば――――



>>>命の灯火









______灯美論破 完

アフター>>>____一年後、夢の中で

編集にはIDが必要です