___その深い森には、迷い人が絶えないと言う。
一度迷うと抜けられず、彷徨い続け…皆一様に、同じ場所へとたどり着くのだ。
門を潜ると、その宿は意外と広い造りをしているようだった。
女将に言われたとおり宿帳へ名を記せば、こちらへ…と、宿泊用の和室へと導かれる。
迷い人達は、歩き疲れた足を休めて息をついた。
そうして暫くたつと、

女将『お食事の支度が整いました。どうぞ大広間へお越しください』

女将に声をかけられ、貴方達は大広間へと足を運ぶ。
良い香りが鼻腔をくすぐった。
広い畳張の部屋に数列の座卓。
その上には1人分づつ、海の幸や山の幸を盛り込んだ料理が並べられている。

やがてそこには、約20名ほどの自分以外の客が集まってきた。

>>>プロローグ



続>>>OP

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