煌々と月が輝く。

夜、22時。

この宿で何度月を見たことだろう__冷たくなった秋風が頬を撫でる。

シャン!シャン!シャン! 

一つの小さな命が消えたあの夜のように。
鈴の音は響き続ける。

客たちは大広間へと向かう。

いつものように、女将が佇んでいた。



>>>禁忌の付与



続>>>二章 非日常

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