女将から第二の試練として、『禁忌』が課されて今日で7日。

―――その日、深夜。

地の底に沈んでいくような、重い静寂の夜だった。

心にある一本の糸が今にもぷつんと切れてしまいそうな、そんな不安に煽られる。

…妙に、喉が渇く。

厨房か給湯室にでも行って、何か飲みものをとってこよう――


そうして目を覚ました客の一人が、異変に気がついた。



>>>二章 非日常


続>>>二章 裁判

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